水虫（白癬）

カビの一種である白癬菌が手や足に感染して起こる病気のことを水虫といいます。手足以外にも感染することがあり、頭の場合はシラクモ、その他の部位ではタムシなどと呼ばれます。足の水虫から感染していくことが多いので、革靴やブーツなどの蒸れやすい履きものを長時間履かれる方や、足に汗をかきやすい方は、定期的に洗ったり通気性の良い靴下を履いたりして予防することが大切です。

湿疹

湿疹とは皮膚に起こる炎症の総称で、小さなお子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層にみられる皮膚炎です。間擦部（皮膚の表面同士が互いにこすれる部位）や、服で擦れる部位にかゆみを伴う赤み、粉をふいたような症状が現れます。湿疹の多くは外からの刺激によって引き起こされた接触皮膚炎です。原因と思われるものがあれば接触を回避してください。治療は外用剤がメインとなりますがひどい湿疹の場合は内服薬も使って治療を行います。

いぼ（尋常性ゆうぜい）

手足にできるいぼはヒトパピローマウイルスが原因で、治療せずに放置していると増殖する可能性があります。稀に顔や身体の一部にもできることがあります。足の裏の皮膚にめり込んでいるようないぼはウオノメと間違われやすいですが、皮膚の深いところにウイルスが入り込んでいるため治りにくい場合が多いです。ウイルス性のいぼは他人にうつしやすいため早めに受診するようにしましょう。液体窒素凍結療法や漢方等で治療を行うことができます。

円形脱毛症

比較的突然円形に脱毛が起こる病気で、ダーモスコピーで見ると脱毛部位に感嘆符毛や黒い点々のようなものが見られるのが特徴です。免疫の異常によって一時的に毛母細胞が障害を受けることにより発症すると考えられていますが原因は不明です。自然に治癒することもあります。大人に多く見られますが、お子さんに見られることが多くなっています。治療はステロイド外用剤や、フロジン液外用などの治療が一般的です。飲み薬や局所免疫療法もあります。

ヘルペス

疲労が溜まった時や体の抵抗力が弱まった時などに口周りや陰部に水疱ができます。単純ヘルペスウイルスが原因で、口唇ヘルペスはⅠ型、陰部のヘルペスはⅡ型と言われています。疲労やストレスを溜め込むと、免疫が低下しウイルスが再び活動することにより症状が現れます。治療は抗ウイルス薬を用いて治療します。
近年繰り返す再発性ヘルペスに対してPIT療法ができるようになりました。