やけどについて
やけどをした場合はすぐに
ご相談ください
やけど(熱傷)は、熱によるものはもちろん、化学物質などによって皮膚が傷ついた状態(外傷)のことを言います。軽いやけどの場合であれば、すぐに冷やすだけで軽症に抑えられ自然に治っていきますが、中等~重度の場合はやけど痕として残ってしまうことがあります。やけどをした場合はすぐにご相談ください。
このような場合はご相談ください
- やけどで水ぶくれができた
- ひどい日焼けをした
- やけどをして皮膚がめくれた
- 赤みがひかずヒリヒリする
- 熱湯がかかってひどいやけどをした
- 化学薬品がかかって皮膚がびらんに
など
やけどの原因
熱い液体に触れた
(液体)
熱湯がかかったり、熱い飲み物で口をやけどしたりする場合があります。また、料理中に油がはねてやけどすることもあります。
熱いものに触れた
(個体)
料理中の調理器具やストーブ、工場で熱を扱う機械などに触れてしまいやけどすることがあります。
熱い空気を
吸い込んだ
(気体)
工場での作業中など高温の蒸気が発せられている場所で、蒸気を吸い込むと気管支をやけどする事があります。
化学薬品に触れた
硫酸など溶かす性質のある化学薬品に触れると、肌が溶けるようにやけどしてしまうことがあります。
低温でやけどした
冬場に起こりやすいですが、湯たんぽなどが長い間肌に触れていると低温やけどを起こすことがあります。
やけどの種類
やけどは障害された皮膚の
深さにより
3つに分類されます
Ⅰ度
皮膚が赤くなりヒリヒリと痛むような状態です。軟膏を塗れば1週間程度で治りますが、日光に長い時間当たったり、こすったりすると炎症後色素沈着が残る場合があるので注意しましょう。
Ⅱ度
水ぶくれができた状態で、深いものと浅いもので傷の治り方に大きな違いがあります。適切な治療ができるかどうかで、痕の残り方が大きく変わりますので必ず専門医を受診しましょう。
Ⅲ度
皮膚が灰色若しくは褐色になる重度の状態で、多くの場合は植皮が必要となります。皮膚が大きなダメージを受けているため、かえって疼痛が少ないのも特徴の一つです。
治療の流れ
- 応急処置
- やけどをしたらまず冷水で20分程度冷やし、熱が深部へ進むのを抑えます。そのうちに、医療機関を受診しましょう。
- 初期治療
- Ⅰ~Ⅲ度のやけど(熱傷)の種類によって治療は異なりますが、まずはやけどの進行を防ぐためにステロイド軟膏や保湿剤を用います。感染を疑う所見や感染が今後起こりそうであれば抗生剤(塗り薬、飲み薬)も使用します。
- その後の治療
- 感染等のコントロールが出来てくれば傷を治す治療や、瘢痕になりにくいように治療をしていきます。重症度にもよりますが治療は数日から数ヶ月かかることもあります。
よくあるご質問
やけどした場合、入浴は控えた方が良いですか?
傷の状態にもよりますが、軽度の場合であれば当日から入浴しても構いませんが、湯船に浸かり水疱がやぶれたりすると傷がひどくなる恐れがあります。また、入浴後は患部をタオルで抑えるようにし、皮膚に優しく水をふき取るようにして下さい。受診時に医師に確認しましょう。
やけどの傷は毎日の消毒が必要ですか?
消毒液は特に必要ありませんが、傷は毎日きれいにしましょう。消毒液自体で、やけどの治りを遅らせたりかぶれを起こしたりする可能性がありますので注意が必要です。
やけどをした場合はどうしたらいいですか?
すぐに流水で20分程度冷やしてください。保冷剤などで長時間冷却することは避けましょう(凍傷になる可能性が有ります)。冷やしながらすぐに医療機関を受診しましょう。
日焼けはやけどですか?
日焼けも一種のやけどに含まれます。日焼けがひどいと、赤く腫れあがりヒリヒリとした痛みが続きます。皮膚が熱を帯びているので、まずは冷やしましょう。